| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 27歳 |
| 最終学歴 | 大学卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 3〜5年 |
| 転職経路 | 転職エージェント |
| 利用した転職サービス | リクルートエージェント |
| 応募社数 | 4〜6社 |
| 転職活動の期間 | 1〜3か月 |
| 転職した年 | 2025年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 5(とても満足) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前メーカー(素材・化学・食品・化粧品など) | 転職後メーカー(素材・化学・食品・化粧品など) |
| 職種 | 転職前技能工・製造・配送・農林水産 | 転職後技能工・製造・配送・農林水産 |
| 年収 | 転職前500〜600万円 | 転職後400〜500万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
飲料水メーカーで感じたリーダーの限界
私が転職を決意した理由は、仕事だけではなく、人生そのものを一度見つめ直したことがきっかけでした。前職では飲料水メーカーに約5年間勤務し、26歳から約2年間、10人以上のメンバーをまとめるリーダーを務めていました。
20代から40代まで幅広い年齢のメンバーをまとめ、仕事の進捗管理や調整など、実質的にはチームを背負う立場でした。経験者が少なく、新しく入ったメンバーが多いチームだったため、進捗が遅れているメンバーのフォローや教育も自分の役割でした。
しかし、正式な役職がないにもかかわらず責任だけが大きく、目標を達成しても評価されるどころか、さらに怒られることもありました。チームの目標数値は達成しているのに、もっと早く進められないのか、さらに改善できないのかと、より高いスピードや効率を求められたのです。
メンバーのフォローや新人教育をしながら、業務スピードまで上げることを求められる状況に、責任の大きさと負担を感じていました。これだけやっているのに、なぜ認めてもらえないのだろうと感じることが増え、仕事に対する違和感が積み重なっていきました。
失恋と祖父の死で人生を見つめ直す
さらに、プライベートでも大きな出来事が続きました。当時付き合っていた彼女とは3年間交際していましたが、裏切られる形で別れることになりました。
その後、祖父も亡くなり、仕事だけでなく私生活でも精神的に大きな変化が重なりました。その頃から、このまま今の環境で働き続けていいのだろうか、これからどんな人生を歩みたいのだろうと考えるようになりました。
特に強くなったのが、地元に帰りたいという気持ちでした。前職では、仕事そのものよりも、周囲に合わせることや、頑張っている人が報われにくい環境にストレスを感じるようになっていたのです。
自分自身が成長している実感も薄くなり、何かがおかしいという感覚が長く残っていました。そこで、私は転職を決意しました。
リクルートエージェントで未経験の半導体業界へ
転職活動ではリクルートエージェントや求人サイトを利用しました。勤務地、年収、仕事内容、業界の将来性などを比較し、幅広く候補を検討していきました。
地元に戻ることを前提に考えたとき、以前から成長産業として注目していた半導体業界に、未経験ではありましたが可能性を感じました。そうして選んだのが、現在の会社です。応募したのは数社で、活動期間は1〜3か月ほどでした。
面接対策と年収100万円ダウンの決断
面接対策にも力を入れました。特に役立ったのが『すごい面接の技術 : 転職活動で「選ばれる人」になる唯一の方法』という本です。
本を読みながら面接で聞かれそうな質問を整理し、最終面接前にはホテルに泊まって、夜遅くまで回答を練習しました。
なぜ転職するのか、なぜこの会社なのか、なぜ半導体業界なのか、これまでの経験をどう生かせるのか。こうした問いに、自分の考えを自分の言葉で説明できるように準備しました。
結果として、転職によって年収は約600万円から約500万円へと、100万円ダウンしました。正直、金銭面だけを考えれば大きなマイナスです。
未経験業界への転職だったため、本当にこれで良かったのかと思ったこともあります。それでも、環境を変えるという選択に賭けてみようと思いました。

半導体製造装置の品質管理という仕事
現在は、半導体製造装置の部品に関わる品質管理の仕事をしています。顧客からの問い合わせやクレーム対応、手順書の作成、品質目標に関する業務、立ち上げ時の品質確認など、前職とは大きく異なる仕事です。
転職直後は苦労しました。特に、それまでほとんど経験がなかった図面の読み方には苦戦しました。また、同年代の社員が自分より先輩だったり、大学院卒の社員が上司や先輩だったりと、前職とは異なる環境にも戸惑いました。
1年で前職の給与水準に回復
それでも少しずつ知識や経験を身につけ、努力を続けました。その結果、転職からわずか1年で給与が上がり、前職の給与水準に戻ることができました。
最初は100万円ダウンという大きな決断でしたが、ここで経験を積めば、もう一度評価してもらえると信じて努力してきました。それが結果につながったと思います。
そして何より嬉しかったのが、転職先の上司や同僚から「よくやっている」「採用して良かった」と言ってもらえたことです。前職では、目標を達成しても怒られることがあり、自分の努力が評価されていないように感じていました。
それが今では、周囲から仕事ぶりを認めてもらえるようになりました。この会社を選んで良かったと思える、大きな理由になっています。
転職を機に結婚まで人生が好転
そして、転職をきっかけに人生そのものがどんどん好転していきました。地元に戻ることができ、その後、マッチングアプリを通じて将来のパートナーとなる女性と出会いました。交際、同棲を経て、今年結婚しました。
振り返ると、当時は仕事、恋愛、家族など、いろいろなことが重なり、これからどうなるのだろうと不安になる時期でした。しかし、勇気を出して環境を変えたことで、仕事だけでなく、住む場所、人間関係、そして人生のパートナーまで変わったのです。
年収より大切にしたい転職の軸
転職では、年収や待遇はもちろん大切です。私自身、100万円の年収ダウンは決して小さな決断ではありませんでした。
ただ、転職は今より年収を上げることだけが目的ではないと思います。自分が成長できる環境なのか、長く働ける業界なのか、自分らしく働けるのか、そしてどんな人生を送りたいのか。こうした問いこそが大切だと感じています。
私の場合、あのとき環境を変えたからこそ、今の仕事と家庭があります。もし前職を続けていたら、今とは全く違う人生になっていたはずです。
年収だけを見れば、一度は大きく後退したように見える転職でした。しかし、人生全体で見れば、私にとっては大きなプラスになった転職でした。
あわせて読みたい転職の体験談



未経験でも図面は読めるようになる
これは、20代の男性が飲料をつくる会社から半導体の会社へ移り、仕事も暮らしも前向きに変わっていった体験談です。ご本人は転職したあと、図面の読み方が分からず、部品の形をうまく読み取れませんでした。
これは未経験の人によくある壁です。とくに多くの人が、平面の図から立体の形を思いうかべる部分でつまずきます。
そもそも品質管理にとって、図面はとても大事なものです。部品の大きさや仕上がりが図面の指示どおりかを確かめるのが、この仕事の中身だからです。図面が読めないと、何をどう確かめればよいのかが分かりません。
図面が読めない状態でこの仕事に就く人は多いです。未経験の人を受け入れて、研修や先輩の指導で少しずつ教える会社なら、入社前から完璧に読めなくても採用されることはよくあると言われています。仕事の内容や教え方をはっきり説明してくれない会社は、入社したあとに困ることがあるので気をつけてください。
読めるようになるには、実物の部品を手に取り、図面のどこがどの面かを一つずつ合わせていく方法が効果的です。頭の中だけで立体を思いうかべるより、手を動かして見比べたほうが早く身につきます。分からない記号は、そのつど先輩に聞くのが確実です。
毎日続ければ、数か月で担当する部品の図面が読めるようになります。一年ほどで、次にどう加工するかまで自分で思い描けるようになるでしょう。
まとめ
ご本人は、がんばっても評価されない前の職場に違和感を抱えていました。地元に戻りたい気持ちも重なり、飲料をつくる会社から半導体の会社へ移りました。
転職エージェントに相談しながら、成長しそうな仕事を選びました。入ったばかりのころは、図面の読み方や新しい人間関係で苦労もあったといいます。それでも学び続け、一度下がった給料を1年で元の水準に戻せました。
