| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 67歳 |
| 最終学歴 | 大学卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 5〜10年 |
| 転職経路 | 直接応募(企業HP等) |
| 利用した転職サービス | ― |
| 応募社数 | 2〜3社 |
| 転職活動の期間 | 1か月未満 |
| 転職した年 | 2024年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 3(普通) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前メーカー(素材・化学・食品・化粧品など) | 転職後建築・プラント・不動産 |
| 職種 | 転職前営業 | 転職後建築・土木・設備 |
| 年収 | 転職前500〜600万円 | 転職後500〜600万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
大手ハウスメーカーへ一級建築士で応募
大手ガラスメーカーから大手ハウスメーカーに転職した。65歳定年であったが67歳まで延長していた。しかしその後の保証がないために、70歳以降も働ける可能性のある会社を探していた。
その中で、一級建築士の資格が必要である職種を見つけて応募した。転職先は、検索エンジンでたまたま見つけた大手ハウスメーカーのHPの応募フォームから応募したものだ。書類選考の結果、本社で面接を受けた。
賃貸住宅の監理技術者は人手不足
職種は賃貸住宅の監理技術者であり、現場に常駐する。同じ職種で三井ホームも受けており内々定は受けていたが、物件数の多さから、住まいに近い現場が得られるのではないかということで大手ハウスメーカーに入社した。
建設業法があるために現場に必要な職種となっており、慢性的な人手不足だと思われる。各ハウスメーカーがエージェントを通じて、また自社で人材確保に努めている。給与に関しても横並びだ。
ただ、事務作業のDX化に差があるために、より働きやすい会社を選ぶ必要はある。もっとも、この業界の人はまったくDXとは無縁の人物が多いようなので、その辺を考慮するかどうかはわからない。私なりには研究して大手ハウスメーカーを選択した。
転職活動は1か月未満、資格があれば入社可能
転職活動としてはなんの苦労もなく、1か月以内であった。特に採用において選別することもないようであり、すんなりと入社できた。
面接にしても深いやりとりはなく、よっぽどのことがなければ採用は間違いない状況であると想像される。実際に入社してみて、同時に入社した人や先輩諸氏を見てもなんらかの基準があるとは思えなかった。資格だけあれば入社が可能なレベルであると思われる。
現場常駐と海外ビジネスへの思い

前職と年収はほぼ同じである。前職は週3日のほぼリモートであったが、大手ハウスメーカーでは5日、現場常駐であるため、条件的には悪くなった。前職は外資であり、65歳以前の給与も日本の会社に比べて高いが、長くは勤められないので転職した。
この職種は現場にいることが重要であり、定型業務中心であるために、大した苦労もない。だがクリエイティブではなく、退屈することもある。周囲の人間を見てもクリエイティブさのある人間は皆無であった。
私が従来勤務してきた財閥系メーカー、外資メーカーなどに比べて人材の質は劣り、学歴なども落ちるが、うまく付き合いはできている。職務に関しては一応満足している。ただ、従来行ってきた海外とのビジネスとは全く異なるために、海外ビジネス、クリエイティブなビジネスへの転職も考えている。
73歳まで働ける魅力と40代以降の転職
しかしながら、大手ハウスメーカーのこの職種は73歳まで就労が可能である。実際に70歳を超えている人も多いために、長く勤められるという点では非常に魅力的だ。
私は50歳、56歳でいずれも外資への転職を経験した。給与に関しても、それまでの財閥系メーカーでの部長職に比較しても高かった。ネットの記事で40歳過ぎての転職は給料半分でもなかなか見つからないなどの内容のものも見かけるが、そんなことはない。転職しても同等、またはアップが期待できる。
建設業に勤めてみて感じたが、この業界は転職も少なく、あっても同じ業界内での転職である。そのために、各人の視野、行動範囲が非常に狭く感じる。外資は転職経験を持つ人が多く、経験領域が広い。
学歴的には旧来の老舗日本企業の社員が圧倒的に高い。また、それらの人とは異なる頭の良さがある。
転職はネット記事に騙されず行動を
これからの転職希望者に言いたいのは、転職に関してはネット記事に騙されるな、実際に行動しろということである。特に歳はあまり関係なくなっている。転職できないのは歳のせいではない、自分の能力不足であると認識してほしい。
何回も転職した経験から言うと、転職理由や離職理由についても一度も尋ねられたことはない。外資では成果不足だけではなく、給料の高さ、本国上司との折り合いの悪さなど様々な理由があるが、採用側もその辺りを見抜ける力があるので心配する必要はない。
私がそこそこの転職に成功しているのはラッキーもあり、それなりの学校歴があるのも確かである。だが、やはり行動してきた結果であると信じている。

67歳・一級建築士が現場常駐へ、変わらぬ年収で長く働ける仕事
60代後半で建設業へ移った男性の転職記録です。年収は転職前と後でほとんど変わっていません。大きく変わったのは働き方で、リモート中心から週5の現場常駐になりました。
この記事で参考になるのは、資格があれば定年後も長く働けるという手応え。同じように60代からの働き方を考えている人の参考になるはずです。
一級建築士が監理技術者として求められる理由
この方は一級建築士として、賃貸住宅の監理技術者に応募しました。すんなり採用された背景には、建設業法の仕組みがあります。一定規模以上の元請工事では、監理技術者を現場に専任で置くことが義務づけられているからです。
この専任義務があるため、有資格者は担当する工事が終わるまでその職場を離れられません。だから経験のある監理技術者は、転職市場になかなか出てきません。厚生労働省の2026年3月時点では、建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は5.65倍でした。全職業平均の1.10倍と比べると、約5倍にあたります。
だからこそ、監理技術者の資格を持つ人は、年齢が高くても採用側から強く求められます。有資格者そのものが足りていないからです。裏を返せば、建設業で長く働きたい人にとって、一級建築士や施工管理技士といった資格を取ることが、そのまま採用されやすさにつながります。
監理技術者の資格者証と講習、73歳まで働ける現場の実情
この方が転職した職場は73歳まで働けます。ただし監理技術者として現場に専任で立つには、資格だけでは足りません。監理技術者資格者証の交付と監理技術者講習の修了が必要です。一級建築士は、その監理技術者になれる資格の一つです。
意外と見落とされやすいのが更新です。監理技術者講習には、受講した翌年から5年という期限があります。この期限切れには注意が必要で、更新を怠ると現場に専任で立てなくなります。長く働きたい人ほど、更新の時期を早めに押さえておくと安心です。
建設業は年齢の面でも特殊で、就業者の55歳以上が全体の3分の1を超えるほど高齢層が多くなっています。有資格者が足りていないからです。そのため資格があれば、70歳を過ぎても働けます。
一方で現場は体力と常駐が前提ですから、応募先の勤務地や現場の負担を事前に見極めることが大切です。なお2024年12月の法改正で、請負金額や移動時間などの条件を満たせば2つの現場を兼務できる仕組みも始まったので、これから応募する人は働き方の幅がどう変わるかも聞いておくとよいでしょう。
まとめ
資格を頼りに、定年後も長く働ける仕事を選んだ転職体験談でした。監理技術者はいつも人手が足りないので、一級建築士のような資格があるほど採用の場面で有利になります。
建設業で長く働きたい人は、応募先が何歳まで働けるか、資格者証や講習の更新時期はどうかまで確かめておくと安心です。
