| 性別 | 女性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 21歳 |
| 最終学歴 | 専門学校卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 1年未満 |
| 転職経路 | 転職サイト・スカウト |
| 利用した転職サービス | doda |
| 応募社数 | 4〜6社 |
| 転職活動の期間 | 1か月未満 |
| 転職した年 | 2024年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 5(とても満足) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前小売 | 転職後建築・プラント・不動産 |
| 職種 | 転職前販売・サービス・接客 | 転職後管理・事務(人事・経理・総務・法務など) |
| 年収 | 転職前200〜300万円 | 転職後300〜400万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
流されやすかった、就職活動のはじまり
私は、流されやすい人間だったのだと思う。専門学校の卒業を控え、親には県内の就職先を強要された。実家を出て、住み慣れた町と離れてしまうのが寂しい気持ちもあった。だから私は、学校に紹介してもらった県内の職場に就職することを選んだ。
きっかけは、学校の就職担当との面談だった。それは、たった1日で終わった。「やりたいことはありますか」と聞かれた。やりたいことなんて、まだ何も考えていない時期だった。とりあえず手に職を付けたい。そんな気持ちだけがあった。
それでも私は「接客が好きです。営業の分野で探してください」と迷いなく答えた。質疑応答は得意だった。準備しなくても即興で答えられる自信があったからだ。今思えば、その自信こそが間違いだったのだと思う。
担当者は私の履歴を聞いて、すごく楽しそうに県内の企業を紹介してくれた。「きっとナンバーワンの営業マンになるよ!」と。その言葉通りに紹介していただき、後日の採用面接で私は一発内定をもらった。就職なんて簡単じゃないか、と思っていた。
入社1ヶ月で訪れた、五月病
入社して1ヶ月。世間はゴールデンウィークに突入した。終わらない接客に、圧倒的に増やされるノルマ。とてもじゃないが、簡単な業務とは言えなかった。営業マンにとっての長期休みは、連日出勤と言い換えられる。新卒2位・全社員30位以内の業績を残した私は、言葉通りの五月病になった。
初年度は付与されないと知ったボーナス。減らない残業。どれだけ売り上げを上げても、達成感がない。毎日のように、虚無感が襲ってきた。「この人は、本当にこの商品を求めているのだろうか」営業理念が崩れてしまうような思考回路で、私は日々働いていた。
そんな慌ただしい日々の中、唯一リラックスできる時間があった。事務作業だ。お客様に商品の提案をしない。クレーム対応もしない。私は、その静かな時間が好きだった。今思えば、1つのことに集中してコツコツ取り組むのが大好きだった。なにより、そこに達成感を感じていたのだ。
「好き」を探して、中途採用の壁にぶつかる
新卒入社から半年。私は、転職を決意した。「やりたかったことが、ようやく分かりました。申し訳ございません」退職を告げたとき、誰も私を責めなかった。むしろ応援してくださった。私の新卒時代は、半年で終わった。
「好き」と「得意」は表裏一体だと聞いたことがある。好きこそものの上手なれ。私は、好きを探して就職活動を始めた。しかし中途採用は、新卒採用とは違った。募集要件のレベルが格段に上がっていたのだ。新卒時期の就職活動よりも、遥かに大苦戦した。
dodaのアドバイザーいわく、「新卒枠ではないからね。企業は、即戦力を欲しがっているんだよ」とのこと。主に事務職の募集に応募していったが、なかなか内定はもらえなかった。即戦力。だが私には、事務の経験がない。武器を変えなくてはいけないと感じた。
「見せ方と武器」を教わって
「営業はしんどくて、続かなかった。だから事務をしたい」これだと、誰も採用してくれない。私だって採用しないだろう。だが、言い方一つで印象は変わる。「営業を経験したからこそ、その負担をサポートする立場になりたい」そう受け取ってもらうこともできるのだ。
これは、dodaにMBTIを伝えた際にもらったアドバイスだった。「大事なのは、見せ方と武器だよ」。そう教えてくれたdodaのアドバイザーには、今でも本当に感謝している。そうして私は、数社への応募で複数の内定をいただくことができた。
運命だった、現職との出会い
現職の面接は、本当に運命だったと感じている。応募した数社の中でも、正直、特別内定をいただきたい企業ではなかった。まだ心のどこかで、手に職を付ければ問題ないと思っていたのかもしれない。
その時の企業説明は、メリットの連発だった。「社内行事は盛大に開催します。福利厚生に美容手当が付き、髪色やネイルに規定はありません」そう言って、面接担当者は1枚の写真を差し出し「社長が巨大なビックリ箱から出てくるマジックの写真です。可愛いでしょう」と言いました。私は「可愛いです。ぜひここで働かせてください」と返事しました。
面接が終わり帰宅した頃、人事担当から1本の電話があった。「結果が早くて申し訳ないんだけど、採用で! 面接担当者が君のことすごい気に入っててさ」私はその電話で、すぐに内定を受け入れた。

唯一のデメリットは「営業事務」だったこと
メリットの多い企業説明だったが、最後にしっかりとデメリットも告げられていた。それは、募集が「事務」ではなく「営業事務」だということだ。営業事務は、お客様との直接の電話対応や、営業の各サポートを担う。通常の事務作業より、何倍も負担のある職種だという。
だが、事務の経験がない私にとって、そんなデメリットはどうでも良かった。黙々と業務に取り組める。そんな職場であれば、業務内容は重要ではなかったからだ。その姿勢を見て、面接担当者は「この子は続く」と思ってくださったらしい。
なぜ私がその理由を知っているのか。面接担当者が、私の直属の上司(事務責任者)だったからだ。どうやら当日、人事担当と社長は別件で面接対応ができず、代理で面接を担当してくださったようだ。それもまた運命だったと思えるくらい、私は今の会社が気に入っている。
2年目を迎えた今、思うこと
どれだけ売り上げを叩き出しても付与されなかったボーナスは、入社後半年で付与された。規定のない髪色・アクセサリー・ネイル。何より、やりたかった事務職であること。あぁそれと、社内行事が盛大であること。業務は想像の倍以上に難しい内容だったが、私が続けるには十分すぎる理由があった。
現在は、転職後2年目を迎えている。着実に増えていく年収と、業績に見合った報酬。転職前よりも、暮らしが潤っているのは事実だ。よく見るSNSの転職広告に比べれば、急に年収が上がったわけでも、週3日勤務になったわけでもない。それでも私の転職は、成功だったと言えるだろう。
これから転職・就職する人へ
これから転職を考えている人や、新卒として就職先を探している人に、必ず言いたいことがある。それは、やりたいことを明確にすることだ。面接であれば、言語化できると尚良い。「きっとナンバーワンの営業マンになるよ!」という言葉に浮かれ、私は自分のやりたいことの本質を見落としてしまった。その過去があるからこそ、気づけたのかもしれないけれど。
誰もが私のように、苦しい時期を経て気づく必要はないと思う。エージェントも、あくまで営業(仕事)なのである。すべてを自分のための言葉だと受け取ってしまえば、相手任せの就職活動になってしまう。本当に自分のやりたいことを職にするのは、極めて難しい。だが、その分本気で向き合えるからこそ、続くのではないかと私は考えている。1番最初に優先すべきは、自分自身と向き合うことだ。
母数があってこその、出会い
運命的に出会った今の企業だが、私は母数があってこその出会いだと思っている。保険証の兼ね合いで、月末退社・翌月入社というハードワークだったものの、私は短期間で複数の企業に応募していた。内定までには、書類・面接・最終面接・内定と、かなり段階を踏まなければいけない企業も多く存在する。
そんな中、書類の時点で自己審査をしていては、出会える企業も出会えない。判断していただくのは企業だ。私たちが選定するのは、内定をいただいた後である。昨今ではAIに尋ねることが主流になってきたが、まずは自分で判断することを忘れないでほしい。手に職を付けることは、生きていく上で必要不可欠なことだからだ。
私が体験した、たった数ヶ月の体験談ではあるが、これから挑もうとしている人の参考になりますように。ご一読ありがとうございました。
この体験談からわかること
この記事は、21歳の女性による転職の事例です。新卒で入った小売業から、建築・プラント・不動産の業界へと移っています。職種も、販売や接客の仕事から、管理・事務の仕事へと大きく変わりました。
転職前の勤続年数は1年未満。活動の期間は1か月未満で、かなり短い期間で動いています。利用したのは転職サイト・スカウトのdodaで、応募したのは4〜6社です。
年収は200〜300万円台から300〜400万円台へと上がったようです。雇用形態は、転職の前も後も正社員のまま。総合満足度は5点満点で、とても満足という結果になっています。仕事の中身や環境を変えたうえで、本人の納得感も高い事例だと言えます。
「営業がつらい」を「支える側になりたい」に言いかえた工夫
この体験談で目を引くのは、応募のときの見せ方を変えた場面です。本人は最初、営業がしんどくて続かなかったから事務をしたい、という気持ちを持っていました。ただ、それをそのまま伝えても採用にはつながりにくいと気づいたようです。
そこで役に立ったのが、dodaの担当者からのアドバイスでした。営業を経験したからこそ、その負担を支える立場になりたい。同じ気持ちでも、こう言いかえるだけで受け取られ方が変わります。大事なのは見せ方と武器だ、という言葉が、動き方を変えるきっかけになったようです。
もう1つ印象に残るのは、入社の決め手です。面接担当者が実は直属の上司で、代理で面接に出ていたという偶然がありました。募集が「事務」ではなく「営業事務」だと最後に告げられても、黙々と取り組める環境を大事にした結果、本人はそれを受け入れています。自分が何を大切にしたいかがはっきりしていたことが、後押しになったのではないでしょうか。
転職活動のテンポと動き方
この事例で目立つのは、動き出してからの速さです。活動の期間は1か月未満で、応募したのは4〜6社。転職サイト・スカウトのdodaを使いながら、短い期間でテンポよく進めています。
本人が大切にしていたのは、書類の段階で自分から候補を減らさないことでした。判断するのは企業のほうで、自分が選ぶのは内定をもらった後だ、という考え方です。段階の多い選考に向き合いながらも、まずは応募してみるという姿勢が、出会いの数を増やしたのかもしれません。
ただ、短い期間だからといって、やみくもに数を打っただけではないようです。営業経験の見せ方を整えたうえで動いた点が、この事例の特徴です。速さと準備の両方があったからこそ、1か月未満という期間で納得のいく決定までたどり着けたと考えられます。
まとめ
小売の接客職から、不動産業界の事務の仕事へ。年収は上がり、雇用形態は正社員のまま保たれています。短い活動期間でも、見せ方を整えて動いたことで、本人の満足度が高い結果に結びついた事例だと言えます。
