| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 23歳 |
| 最終学歴 | 大学卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 1〜3年 |
| 転職経路 | 転職エージェント |
| 利用した転職サービス | マイナビ看護師 |
| 応募社数 | 4〜6社 |
| 転職活動の期間 | 1〜3か月 |
| 転職した年 | 2026年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 4(満足) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前医薬品・医療機器・医療系サービス | 転職後医薬品・医療機器・医療系サービス |
| 職種 | 転職前医療・看護・福祉・介護 | 転職後医療・看護・福祉・介護 |
| 年収 | 転職前400〜500万円 | 転職後400〜500万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
予防への関心が、転職のきっかけだった
私は都内の高度急性期病院で働く看護師で、2025年4月に新卒で入職した。丸1年がたって後輩ができたタイミングで転職し、今は2つ目の病院で働き始めたところだ。
転職を考え始めたきっかけは、労働環境への不満ではない。むしろ職場には恵まれていたと思う。変わったのは自分の興味のほうだった。
目の前の患者さんを治すことと同じくらい、「そもそも病気になる前に何ができるか」という予防の側面に関心が移っていることに気づいた。ただ、だからといって臨床の土台が薄いまますぐに保健師や訪問看護に行くのは違う気がした。予防の世界に行っても説得力がない。
それなら20代のうちに、もう一段濃い急性期の経験、具体的にはICUやHCUを積んでおこう。そう考えての転職だった。
もうひとつ、私には数年後に地元に戻るという動かせない予定がある。逆算すると、ここで臨床経験を積める時間は限られている。この「締め切り」があったことで、なんとなくの転職ではなく、次の職場で何を得たいかをはっきりさせざるをえなかった。
転職先はマイナビ看護師で探した。活動期間は約3か月。臨床で働きながら次の職場を探すのには想像以上に体力が必要だったので、応募は5社に絞った。
面接で言い当てられた、自分の本音
印象に残っているのは、面接での一言だ。転職を考えたきっかけを正直に話したところ、別々の2社の面接官から、ほとんど同じ言葉で「あなたは急性期が向いている。本当は急性期をやりたいんじゃないか」と言われた。回復期に行くつもりで受けた面接で、初対面の相手に胸の内を言い当てられたようで、帰り道はかなり揺れた。
また、ある病院では看護部長さんが面接に直接出てきて、入職後のフォロー体制や職場の雰囲気まで具体的に話してくれた。トップに近い人が採用の場に出てくるかどうかは、その病院が人をどう扱うかのサインになると感じた。
面接や見学で得た印象は、口コミサイトにある実際に働く人の声とも突き合わせて、思い込みで判断しないようにした。
年収30万円ダウンでも、ICU配属の病院へ転職
冒頭の比較の話に戻ると、最終的に選んだのは、ICU/HCUへの配属がほぼ確約されていた病院だった。3つの内定のうち2つはリハビリに強い病院で、興味の方向としてはそちらも捨てがたかった。
ただ比較していて気づいたのは、リハビリ側の経験は30代でも40代でも積めるが、体力勝負のICUは今しかできない、ということだった。「どちらが良い病院か」ではなく「どちらを先にやるべきか」で考えたら、答えは意外とすんなり出た。
待遇面では、年収は480万円から450万円へと減った。正直なところ、数字を見た瞬間は迷った。
しかし、配属先や数年後を見据えた経験を年収と重ねて考えれば、30万円下がるのも、今後への授業料として仕方のない代償だと思えるようになった。


意外と大変なのは「辞める」と伝えてから
意外と書かれていないことだが、転職活動そのものより神経を使ったのは、今の職場に辞めると伝えてからの数ヶ月だった。私は円満に送り出してもらえた側だと思うが、それでも師長への報告のタイミング、同期や先輩への伝え方、最終出勤日までの空気には気を使った。
最後は病棟へのお菓子や、お世話になった連携の看護師さんへのメッセージの手配まで、やることが続いた。「辞める」というのは書類一枚の話ではない。退職日から逆算して、伝える順番と準備のスケジュールを先に決めておくことをおすすめする。
しんどい日も「なぜここにいるか」を説明できる
転職して数ヶ月の現時点での結論を言えば、満足している。もちろん新しい職場で覚えることは山ほどあるし、これまでの「勝手がわかる環境」を手放した心細さはある。
それでも、自分で決めた比較軸で選んだ職場なので、しんどい日も「なぜここにいるか」を説明できる。これが精神的にかなり大きい。
これから転職する若手看護師へ
これから転職する人、特に若手の看護師に伝えたいことは2つ。ひとつは、「辞めたい理由」と「次にやりたいこと」を分けて考えること。私の場合、辞めたい理由はほぼなく、やりたいことの変化だけがあった。
この2つを混ぜると、不満の少ない職場を辞める罪悪感で身動きが取れなくなる。
もうひとつは、迷ったら紙に書き、近くにいる“大人”と相談して、徹底的に比較すること。頭の中だけで考えていた1ヶ月より、比較表を作り、誰かと相談した1日のほうがはるかに前に進んだ。
相談相手はヒトじゃなくても、AIでも十分だと思う。転職は情報戦というより、自分が何を優先するかを決める作業なのだと思う。
この体験談からわかること
都内の高度急性期病院で1年ほど働いた20代の男性看護師が、マイナビ看護師を使って2つ目の職場へ移った体験談です。年収は下がりましたが、本人の満足度は高めでした。辞めたい不満があったわけではなく、やりたいことが変わったことが動き出すきっかけになっています。
同じように「今の職場に大きな不満はないのに転職していいのか」と迷っている人にとって、判断のヒントになる事例です。
「急性期が向いている」と言われた面接
この体験談で目を引くのは、面接の場面です。回復期の病院を受けたつもりが、別々の2社の面接官からほぼ同じ言葉で本音を言い当てられ、帰り道で気持ちが揺れたと書かれています。自分では気づいていない適性を、外の人が先に見つけることがあるのだと感じさせる出来事でした。
最終的に選んだのは、ICUやHCUへの配属がほぼ決まっていた病院です。3つの内定のうち2つはリハビリに強い病院で、そちらにも心は動いています。それでも「どちらが良い病院か」ではなく「どちらを先にやるべきか」で考えた点が参考になります。迷ったときは、良し悪しの比較より、順番で考えると答えが出やすくなる場合があるようです。
配属の確約と、辞めるときの段取り
まず配属先の話です。看護師の転職では、希望する診療科に必ず配属されるとは限りません。病院の人員状況や採用のタイミングで決まるためです。一方で、募集の段階から「ICU看護師募集」のように配属先が決まっている求人は、入職後もその部署になりやすい傾向があります。
転職エージェントを通すと、応募前に病院へ配属予定を確認してもらえることもあります。口約束だけだと入職後にずれが出ることもあるため、大事な条件は書面やメールなど、形に残る方法で確かめておくと安心です。
次に、辞めるときの段取りです。この方が「神経を使った」と振り返っている通り、退職の伝え方には順番と時期があります。法律上は2週間前でも辞められますが、シフト制で人手が足りない看護の現場では、1〜3か月前に伝えるのが円満なラインと言われています。
最初に伝える相手は直属の上司である師長が基本で、同僚に先に話すと信頼を損ねることがあります。就業規則に「何か月前まで」と決められている場合も多いので、事前の確認をおすすめします。引き継ぎや有給の消化は、退職日から逆算してスケジュールを先に示すと、話がスムーズに進みやすくなります。
まとめ
やりたいことの変化から動き出し、順番で選んで急性期へ移った事例でした。配属は募集内容や事前確認で見きわめること、辞めるときは師長へ早めに、逆算した段取りで伝えること。この2つを押さえておくと、次の一歩がぐっと進めやすくなるはずです。
