| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 29歳 |
| 最終学歴 | 大学卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 1〜3年 |
| 転職経路 | 転職エージェント |
| 利用した転職サービス | リクルートエージェント、doda |
| 応募社数 | 11社以上 |
| 転職活動の期間 | 1〜3か月 |
| 転職した年 | 2025年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 4(満足) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前IT・通信 | 転職後IT・通信 |
| 職種 | 転職前ITエンジニア・Web・ゲーム | 転職後ITエンジニア・Web・ゲーム |
| 年収 | 転職前400〜500万円 | 転職後400〜500万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
SE時代のカスタマーサポートの負担
転職前に働いていたのは、社員数30人ほどの小さなシステム会社でした。そこではSEとして、システムの保守開発や導入、カスタマーサポートまで、システムに関わる多岐にわたる仕事をしていました。最終的な年収は500万円ほどです。
当時は開発部5人で1システムを担当していたため、一人が担当する仕事の範囲が広い環境でした。その中で私がメインで担当していたのは、システム開発とカスタマーサポートです。
一見すると、開発とお客様対応の両方を経験できることは、ユーザーの声を聞き、それをシステムに反映できる良い環境にも思えます。
ですが、対応にかかる時間が読めないカスタマーサポートをしながら、システム改修のタスクもこなしていくのは、かなり負担が大きいものでした。実際に残業を強いられた日は多かったです。
電話が入ればコーディング中でもお客様からの問い合わせに対応し、それが終われば開発作業に戻ります。また開発に集中し始めたところで、別のお客様から問い合わせが入る。
そんなことを繰り返しているうちに、常に何かに追われているような感覚になり、次第にこの働き方が苦しくなっていきました。
もちろん、お客様が実際にどこで困っているのかを直接知ることができました。開発者としても、作る側の都合だけではなく、使う側の視点を持つきっかけになったと思います。
一方で、このマルチタスクを続けていくことは、自分にとってかなり大きな負担になると感じるようになりました。これが、転職しようと思った一つのきっかけです。
社内イベントの多さと働き方の違和感
もう一つ転職を考えるきっかけになったのが、社内イベントの多さでした。社員同士の交流を大切にする会社だったので、さまざまな社内イベントがありました。会社としては良い取り組みだったのだと思います。
ただ、私は仕事が終わった後や休日まで、会社の人間関係に時間を使うことに、あまり魅力を感じませんでした。仕事は仕事としてしっかりやる。そして、仕事が終わったら自分の時間を過ごす。
そういう働き方のほうが自分には合っていると感じていました。そのため、会社の文化についても、自分には合っていないのではないか、と感じるようになっていました。
リクルートエージェントとdodaを比較
転職活動では、一つのサービスだけに絞らず、複数の転職エージェントに相談しました。利用したのは、リクルートエージェント、doda、そして地元の転職エージェントです。
最初から、絶対にこの会社に入りたい、という企業があったわけではありません。まずは自分がどのような会社に転職できるのかを知りたかったので、複数のエージェントに相談して求人を比較しました。
実際に使ってみると、エージェントによって紹介される求人や、担当者との相性が違うことが分かりました。最終的には、担当してくれた方との相性が一番良いと感じた、リクルートエージェントを中心に転職活動を進めました。
エージェントを使って良かったと思ったのは、自分一人で求人を探すより、自分では候補に入れなかった会社も見られることです。自分の希望条件を伝えたうえで求人を紹介してもらい、その中から比較していく、という使い方をしました。
20社程度に応募し、そのうち3社から書類選考通過〜内定までいただくことができました。もし3社とも内定をいただけたら比較したかったので、内定通知に対する回答期限が揃うように、最終選考の日程を調整しました。
SESが選べる転職先を決めた理由
最終的に転職したのは、同じくIT業界の企業です。転職先を選んだ理由は、自社システムの開発や受託開発の案件も持っていたことでした。
私は一つの働き方だけに固定されるよりも、将来的にさまざまな働き方の中から、自分に合ったものを選べる会社のほうが良いと考えていました。
その点で、現在の会社にはSES、自社開発、受託開発など複数の選択肢があります。経験を積みながら、将来的なキャリアの幅を広げ、働き方を選べるのではないかと思いました。

SESサブリーダーの仕事内容
現在はSESという形で客先に常駐して働いており、通信系のシステムを扱うチームのサブリーダーを務めています。
具体的には、案件の要件を理解したうえで必要なタスクを洗い出し、それを整理してメンバーに指示を出す仕事です。割り振ったタスクについては、レビューや進捗管理も担当しています。
仕事全体を整理して、どうすれば案件がスムーズに進むのかを考えることには、面白さを感じています。また、タスクを割り振って業務を調整する側になったことで、視点も変わりました。
仕事に振り回されないためにどのようなスケジュールを立てるべきか、と考えて動くうちに、仕事に追われている感覚は全くなくなり、むしろ余裕を持って進められるようになりました。
稼働調整休暇で残業のストレスが減った
仕事で抱えるストレスが減ったこと。そして、自分のプライベートの時間が増えたこと。これまで働く中で気づいた、私にとってとても重要なことを叶えられたのは、転職して良かったと思う大きな理由です。
転職前は月の残業時間が50時間を超えることもありましたが、現在は平均10時間ほどです。現在はSESとして、労働時間で契約して客先で働く形になっています。
忙しい時期などに残業が発生することもありますが、働きすぎた時間については、その分を後から稼働調整休暇として取得できる仕組みがあります。個人的には、これはかなり大きいと感じています。
忙しいから残業する、ということ自体は、仕事をしていれば避けられない場合もあると重々承知しています。それでも、頑張って働いた時間が一方的に消費されるのではなく、別の形で自分に返ってくる。そのおかげで、忙しい時期があっても苦に感じることはなくなりました。
転職で年収が下がったことへの後悔
年収を上げるための転職ではないにしても、今回の転職で年収が約500万円から100万円ほど下がったことについては、後悔まではしていません。ですが、嫌ではないと言えば嘘になります。
今の会社が3社目ですが、1社目で長く頑張っていたら今頃はもっと年収をもらえていただろうな、ということはたまに頭をよぎります。お金のことは考えたらキリがないので、どこを自分の中で落とし所にするかが難しいところです。
年収より本当に求めることを優先
転職を考えている人の中には、転職するなら年収を上げなければ意味がない、と考えている人もいると思います。私自身も以前はそう思っていました。
しかし、自分が本当に求めていることを実現し、自分が本当はやりたくないことを避ける。そのほうが、もしかしたら、あなたにとってより良い人生を歩めるようになるかもしれません。
そのために、自分にとことん向き合って、転職することで何を叶えたいのかをはっきりさせてほしいです。あわせて、自分の生活水準を把握することも、最低限やってみてほしいと思います。
転職して環境や仕事内容を変えることで解決することもあれば、どの企業に転職しても必ず付きまとってくることもあります。それにどのように向き合うかを、あらかじめ考えておくことも大切です。
また、希望年収を提示することも大切です。ですが、自分の生活水準を把握し、最低限必要なお金をはっきりさせることで、今まで候補に入れていなかった会社や仕事に出会えるかもしれません。

SESの精算幅と残業の返り方の確認
これは、20代でIT企業から同じIT業界へ移った男性の体験談です。前職の残業続きから、SESとして客先に常駐し、忙しさが後で休みとして返ってくる働き方に変わりました。
ご本人は、働きすぎた時間を後から休暇として取れる社内の仕組みを、良かった点に挙げていました。
SESの多くは、月の労働時間に幅を設けて契約します。たとえば140時間から180時間といった範囲で、その中に収まっていれば客先への請求額が変わりません。この幅は精算幅と呼ばれ、範囲内なら働く時間が増えても追加の精算は発生しません。
逆に上限を超えた分は超過分として精算され、下限を割ると控除される会社もあります。だからこそ、上限を超えて働いた分がどう扱われるかを、入社前に確認してください。そこがはっきりしていれば、残業が増えた月でも慌てずにすみます。
代休か振替休日かで割増賃金は変わる
ご本人が挙げた休暇の仕組みは、その会社の社内の制度です。似た制度に代休や振替休日があり、名前も規定も会社ごとに違います。
この二つは、休日に働いた分をあとで休みに変える点では同じですが、賃金の扱いが異なります。振替休日は、あらかじめ休む日と働く日を入れ替える制度で、原則として割増賃金はつきません。
一方の代休は、休日に働いた事実が残るため、その分の割増賃金がつきます。自分の会社の制度が代休と振替休日のどちらにあたるのかを、確認しておきましょう。
あわせて、超えた時間が休みで戻るのか賃金でも戻るのか、いつまでに取ればよいのかも聞いておくと確実です。会社の就業規則で取得期限が決められている場合があり、その期限を過ぎると、忙しい現場では休みを取れないうちに、その休みを取る権利がなくなってしまうことがあります。
まとめ
前職で開発とカスタマーサポートを兼ね、常に何かに追われていた状態から、複数の転職エージェントを使って同じIT業界へ移った男性の体験談でした。今はSESとして客先に常駐し、通信系のシステムを扱うチームでサブリーダーを務めています。
この転職で年収は下がりました。それでも残業は大きく減り、忙しさが後から休みで返る働き方に変わっています。お金のことに揺れながらも、自分にとっての落とし所を探していく姿が印象的な体験談です。
