| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 39歳 |
| 最終学歴 | 高校卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 10〜20年 |
| 転職経路 | 転職サイト・スカウト |
| 利用した転職サービス | doda |
| 応募社数 | 1社 |
| 転職活動の期間 | 1〜3か月 |
| 転職した年 | 2024年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 3(普通) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前メーカー(機械・電気) | 転職後メーカー(機械・電気) |
| 職種 | 転職前技能工・製造・配送・農林水産 | 転職後機械・電気・素材・化学・食品などの技術職 |
| 年収 | 転職前400〜500万円 | 転職後300〜400万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後派遣社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
dodaで見つけた設備メンテナンス転職
新しい仕事に挑戦すれば、自分はもっと成長できる。
そう思い、私は約2年前に自動車部品製造業を退職し、設備メンテナンス(保全業務)の会社へ転職しました。当時、自動車部品製造業での年収は約400万円でした。
仕事に大きな不満があったわけではありません。しかし、毎日同じ仕事を続ける中で、新しい技術を身につけたい、違う環境で自分を成長させたいという気持ちが少しずつ強くなっていました。
そんな時、新しいことに挑戦したいという思いから、自分で転職先を探し始めました。dodaなどの転職サイトや求人情報を見ながら、やってみたい仕事を探していたところ、設備メンテナンス(保全業務)の求人を見つけました。
設備の点検や修理など、専門的な技術を身につけられる仕事だと思いました。ここなら新しい知識や経験を積めるかもしれないと感じました。
年収320万円へ、収入より経験を優先
転職活動らしい活動はほとんどしておらず、応募したのはその会社1社だけでした。設備メンテナンスの仕事なら、今までとは違う知識や技術を身につけられると思い、面接を受けました。
仕事内容や待遇について説明を聞き、新しい環境で挑戦してみようと考え、入社を決意しました。転職後の年収は約320万円でした。
前職より約80万円下がることは分かっていました。それ以上に設備メンテナンスの技術を身につけたいという思いが強く、収入よりも経験を優先しました。

思い描いた仕事とのギャップ
しかし、実際に働き始めると、入社前に思い描いていた仕事内容とは大きく違っていました。設備メンテナンスと聞いていたため、設備の点検や修理、保全業務が中心だと思っていました。
ところが、実際には設備を触る機会はほとんどなく、施設内の清掃や環境整備が主な業務でした。もちろん、清掃も職場を維持するためには欠かせない大切な仕事です。
ですが、設備メンテナンスの技術を身につけたいと思って転職しただけに、思っていた仕事と違うな……というのが率直な気持ちでした。このままここで働き続けても、身につけたいと思っていた技術や経験は積めないのではないか。そんな焦りを感じるようになりました。
派遣社員として抱えた人間関係の悩み
さらに、人間関係にも悩むようになりました。現場には複数のリーダーがいましたが、その中の一人は業務を十分に把握できていないと感じる場面がある一方で、強い口調や高圧的な態度で指示を出すことがあり、仕事を進めるうえで戸惑うことがありました。
また、私は派遣社員という立場だったため、担当者に仕事内容や職場環境について相談することもありました。しかし、状況が改善されることはなく、不安やストレスを抱えたまま働き続ける日々が続きました。
仕事内容とのギャップも重なり、少しずつ精神的な負担が大きくなっていきました。
休日も休まらず県外異動の不安も
加えて、将来的には県外へ異動する可能性があることも知りました。私には高齢の両親がいます。
もし何かあった時には、すぐに駆け付けられる距離にいたいという思いがあったため、県外勤務の可能性は大きな不安でした。休日も完全に仕事から離れられる環境ではありませんでした。
休日でも会社からの共有連絡を確認する必要があり、上司から電話が掛かってくることもありました。電話が鳴るたびに仕事かなと気になり、休日でも気持ちが休まる時間はあまりありませんでした。
元同僚の一言で決めた出戻り
半年ほど経った頃、以前一緒に働いていた元同僚から連絡がありました。
「最近どう?」
そう聞かれた私は、仕事内容とのギャップや人間関係、休日も気持ちが休まらないことなど、今抱えている悩みを正直に話しました。すると元同僚は、こう言ってくれました。
「もし本当にうまくいってないなら戻ってきたら?課長にも話してみるから。」
その一言で、戻ってもいいんだと肩の力が抜けたことを今でも覚えています。もちろん、一度辞めた会社へ戻ることには迷いもありました。
「周りはどう思うだろう。」
「また受け入れてもらえるだろうか。」
そんな不安もありました。それでも、この先も長く働くことを考えたとき、私にとって本当に大切なのは、安心して働ける環境と家族の近くで生活できることだと気付きました。その結果、私は出戻りという決断をしました。
自動車部品製造業へ出戻り、年収450万円
現在は再び自動車部品製造業で働いています。年収は約450万円となり、以前より収入も増えました。
もちろん仕事なので大変なことはあります。しかし、休日はしっかり休めること、仕事とプライベートを切り替えられること、そして家族の近くで働けることは、お金には代えられない大切な価値だと実感しています。
転職で見つけた自分の優先順位
今回の転職を通して強く感じたのは、転職は給与や仕事内容だけで判断するものではないということです。実際に働いてみなければ分からないことは多くあります。
仕事内容だけでなく、人間関係や職場の雰囲気、働き方、勤務地など、自分が何を大切にして働きたいのかを事前に考えることが、とても重要だと感じました。私の場合、結果として半年で退職することになりました。
しかし、その経験があったからこそ、自分にとって本当に大切な働き方や、仕事を選ぶうえで何を優先したいのかを改めて見つめ直すことができました。今では、あの転職も決して無駄ではなく、自分に合った働き方や価値観を見つけるために必要な経験だったと感じています。
39歳男性、設備メンテナンス転職から出戻りまでの記録
この体験談は、39歳の男性が自動車部品製造業から設備メンテナンスの会社へ移り、半年で元の会社へ出戻ったお話です。製造現場の技能工から、設備を保守する技術職への挑戦でしたが、雇用形態は正社員から派遣社員へと変わりました。
年収は転職で下がり、出戻り後には転職前より上がっています。総合満足度は普通という評価でした。求人名から思い描いた仕事と、現場の実態がずれた点が大きな分かれ目です。同じように未経験から技術職を目指す方に、求人の見方の参考になる内容です。
設備メンテナンス求人で仕事内容がずれる理由
ご本人は設備メンテナンスの求人に応募しましたが、現場では清掃や環境整備が中心でした。このズレは、業界の呼び方に幅があることから起きやすいものです。
設備の点検や修理といった技術業務を指すときは、設備管理という呼び方が使われます。施設管理という言葉になると、設備の面倒に加えて清掃や警備、環境整備まで含む建物全体の維持を指します。ビルメンテナンスはさらに広く、清掃も警備も含んだ維持管理全般をまとめて表す言葉です。
そのため、募集の名前に設備と入っていても、中身が技術業務なのか清掃を含む維持業務なのかは、名前だけでは判断できません。気になったら、面接で一日の仕事の流れを具体的に聞くのが確実です。点検と清掃がそれぞれどのくらいあるかを尋ねるだけでも、入社後のギャップはかなり防げます。
技術が身につく現場かを見分けるコツ
技術を身につけたくて転職するなら、その現場に本当に技術業務があるかを事前に見極めたいところです。求人票から読み取れるヒントがいくつかあります。
まず注目したいのが、資格に関する記載です。設備管理の技術業務では、第二種電気工事士、危険物取扱者乙種4類、二級ボイラー技士といった国家資格が実務に直結します。求人票に資格の歓迎や、資格取得の支援制度、資格手当が書かれていれば、点検や保守の業務が実際にある現場だと判断しやすくなります。ただし、清掃という言葉があるだけで技術業務がないとは限りません。設備管理の仕事にも、フィルターの清掃や専門業者の清掃への立ち会いは含まれるからです。
面接では、一日の業務の流れを時間帯ごとに聞くのが有効です。午前と午後に何をするのか、点検する設備は具体的に何か。答えが見回りや清掃に偏るなら、技術の習得は難しいかもしれません。派遣で働く場合は、就業先の実務内容を派遣会社の担当者に事前確認できます。仕事の内容が説明と違うと感じたときも、まずは派遣会社の担当者に相談してください。派遣先での業務が就業条件と違うというのは、派遣で最も多いトラブルのひとつです。相談は派遣会社に申し出るのが正しい窓口で、改善が見込めなければ別の就業先を探してもらう道もあります。
まとめ
設備という求人名だけで仕事内容を決めつけないことが、今回の体験談から得られる一番の教訓です。募集の名前に頼らず、面接で一日の流れを聞き、資格の記載も手がかりにして技術業務の有無を見極めてください。派遣なら、違和感を覚えた時点で派遣会社の担当者に相談することが、ミスマッチを小さくする近道です。
