| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 40歳 |
| 最終学歴 | 専門学校卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 5〜10年 |
| 転職経路 | 転職エージェント |
| 利用した転職サービス | ワークポート |
| 応募社数 | 11社以上 |
| 転職活動の期間 | 1〜3か月 |
| 転職した年 | 2026年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 4(満足) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前建築・プラント・不動産 | 転職後介護・福祉 |
| 職種 | 転職前ITエンジニア・Web・ゲーム | 転職後ITエンジニア・Web・ゲーム |
| 年収 | 転職前500〜600万円 | 転職後500〜600万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
五年勤めた会社を辞めた理由。通勤時間に不満
私は2026年に、五年ほど勤めた会社を辞めて別の会社に移りました。前職は都内に本社のある建築確認検査の会社で、私はその中のシステム部門にいて、社内で使う業務システムの運用や保守を担当していました。
仕事の内容そのものは嫌いではなかったのですが、四十を目前にして「このままの働き方をあと二十年続けるのか」と考え始めたのが、転職を意識した最初のきっかけでした。
一番引っかかっていたのは通勤です。自宅は埼玉で、都内の本社まで毎朝片道一時間以上かけて通っていました。行きの満員電車に押し込まれた時点で、その日の体力の半分を使ってしまうような感覚があって、家に帰り着く頃には何もする気になれない。
休日はその疲れを取るだけで終わってしまう。給料が特別に低かったわけではないのですが、時間と体力の使い方に納得がいかなくなっていた、というのが正直なところです。せっかく埼玉に住んでいるのだから、地元の近くで働けないだろうか、と自然に考えるようになりました。
転職サイトとエージェントを併用した
転職先は、転職サイトと転職エージェントの両方を使って探しました。まず大手の転職サイトに登録して自分で求人を眺めつつ、ワークポートという転職エージェントにも登録して、希望を「勤務地は埼玉県内、職種は今と同じシステム系」と絞って紹介してもらう形です。
在職しながらの活動だったので、平日の夜と休日に少しずつ進めました。全部で十社ほどに応募して、書類の段階で半分近くは通らず、面接まで進めたのは三社でした。
待遇を具体的に説明してくれた面接
印象に残っているのは、最終的に入社した会社の面接です。二次面接で、面接官の方から「うちは基本的に定時で上がる文化だし、固定残業も月三十時間ときっちり決めていて、それを超えた分は別で支払う」と、こちらが聞く前にはっきり言われました。
前職では残業の扱いが曖昧で、実態としてサービス残業に近い月もあっただけに、待遇の内訳をここまで具体的に説明してくれる会社があるのかと少し驚きました。この一言で「ここなら信用できそうだ」と気持ちが傾いたのを覚えています。
逆に、別の一社では面接で残業について質問しても「人によりますね」と濁され、そこは自分の中で候補から外しました。
年収は変わらなくても中身が見えるようになった

年収の話をすると、額面そのものは前職と大きくは変わりませんでした。転職後は基本給に業務手当とライフプラン給を合わせて月三十九万円、賞与が年二回で二か月分ずつという構成です。ただ、私にとって大きかったのは金額の多い少ないよりも、その中身がはっきり見えるようになったことでした。
前職は残業代の扱いが曖昧で、何時間働いたら手取りがどうなるのかが自分でも読めない月があったのですが、転職後は固定残業三十時間と、それを超えた分は別で支払われることが最初から書面で示されていて、毎月の見通しがずいぶん立てやすくなりました。手当の内訳が明確なぶん、自分が何に対して給料をもらっているのかが腑に落ちる感覚があります。
通勤時間の短縮がもたらした余裕
そして待遇以上に効いたのが、通勤が片道一時間から二十分ほどに縮まったことでした。朝と夜に生まれた時間の余裕は、正直お金に換算しづらいくらい大きかった。
前職の頃は帰宅すると何もする気になれませんでしたが、今は夜に少し自分の時間が持てるようになって、生活全体の余裕が戻ってきた実感があります。強いて後悔を挙げるなら、こんなに毎日が楽になるなら、もっと早く動き出しても良かったな、というくらいです。総じて、この転職には満足しています。
これから転職する方へ
これから転職する方に伝えたいのは、年収の額面だけで判断しないでほしい、ということです。私は最初、給料が上がるかどうかばかりを気にしていましたが、実際に働き始めてみると、通勤時間や残業の運用、休みの取りやすさといった「毎日の暮らしに直接効いてくる部分」の方が、満足度を大きく左右すると感じました。
特に固定残業がある会社は、その時間数と超過分の扱いを面接の場で必ず確認した方がいいです。曖昧にされる会社は、入ってからも曖昧なことが多い、というのが私の実感です。
そしてできれば一社だけに絞らず、複数の会社を並行して受けて、条件と雰囲気を横に並べて比べてみることをおすすめします。私の場合も、二社目三社目と面接を重ねるうちに、自分が本当に譲れない条件が何なのかがようやく見えてきました。
転職は年収が上がる下がるの単純な勝ち負けではなく、自分の生活の何を優先するかを決める作業なのだと、今は思っています。
この体験談からわかること
この体験談は、都内へ長く通勤していた40代の男性が、勤務地を地元の埼玉県内にしぼって働き方を変えたお話です。システム系の職種は変えず、業種だけが変わりました。年収そのものは大きく動いていませんが、満足度は高めです。
年収の増減よりも、通勤や残業の中身を見直したことが満足につながった一例と言えます。同じように「今の会社で不満はないけれど、毎日がしんどい」と感じている方には、判断の軸を考えるヒントになるはずです。
待遇の説明のしかたは、会社の姿勢を映す鏡になる
ご本人は、待遇をこちらが聞く前にきちんと説明してくれた会社を選び、質問しても濁した会社は候補から外しています。この選び方には、転職で失敗を減らすコツがつまっています。求人票や面接での説明が具体的かどうかは、その会社が働く人にどれだけ正直かをはかる手がかりになるからです。
同じ質問をしても、数字で答える会社もあれば、言葉をぼかす会社もあります。この違いは、入社後の情報共有のしかたにもつながりやすいと考えられます。面接では待遇や残業を一つの「見極めの質問」として使うと、社風のちがいがちらっと見えてきます。ぼかされた点を放っておかず、その場で確かめる姿勢が、入社後のギャップを小さくしてくれるはずです。
固定残業代は「時間数」と「超えた分の扱い」を必ず確認する
今回の体験談に出てきた固定残業代は、みなし残業代とも呼ばれる仕組みです。あらかじめ決めた時間分の残業代を、毎月定額で払う形になっています。ここで大事なのは、固定残業の時間が「必ずその分だけ残業する時間」ではないという点です。あくまで残業代を計算するための基礎になる時間数にすぎません。
そして、決めた時間を超えて働いた分は、会社が別に残業代を払う必要があります。ここが守られていない求人には注意が必要です。固定残業代を出す会社は、募集のときに「金額と何時間分か」「その金額を除いた基本給」「超えた分は追加で払うこと」の三つをはっきり示すことが求められています。求人票にこの内訳がなかったり、面接で初めて「みなし込みです」と言われたりする場合は、遠慮せず質問しておきたいところです。似た言葉に裁量労働制やみなし労働時間制がありますが、これらは別の制度なので混同しないよう気をつけましょう。面接の場で時間数と超過分の扱いを確かめておくと、入社後の見通しが立てやすくなります。
まとめ
年収は大きく変わらなくても、通勤や残業の中身が見えたことで満足につながった転職体験談でした。固定残業代のある会社を受けるなら、時間数と超えた分の扱いを面接で必ず確かめてみてください。毎日の暮らしに直接効いてくる条件こそ、じっくり比べる価値があります。
