| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 35歳 |
| 最終学歴 | 大学院卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 5〜10年 |
| 転職経路 | 転職エージェント |
| 利用した転職サービス | 医療転職.com |
| 応募社数 | 4〜6社 |
| 転職活動の期間 | 1〜3か月 |
| 転職した年 | 2023年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 4(満足) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前医薬品・医療機器・医療系サービス | 転職後医薬品・医療機器・医療系サービス |
| 職種 | 転職前営業 | 転職後営業 |
| 年収 | 転職前800〜1000万円 | 転職後800〜1000万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
医療転職.comで叶えた年収の安定
2023年、私は医療業界のなかで営業職として転職しました。その結果、満足と誤算の両方を経験することになりました。
年収の安定という目的はしっかり叶いました。その一方で、入社を決めた最大の理由は初日に消えてしまったのです。これから転職を考えている人にこそ、この満足と誤算の両方を知ってほしくて体験談を記します。
読めない年収に疲れて、転職を決意した
前職は賞与への依存度が高く、実に年収の半分が賞与でした。営業職なので、売上によって年収が大きく上下します。毎月の生活費や将来の教育費を考えると、この不安定さは正直つらいものでした。
だから転職の軸は、基本給の高い会社に移ることに定めました。幸い賞与を多く得られた年があり、そのタイミングで転職活動に踏み切りました。
活動期間は約2ヶ月。医療転職.com経由で5社と面接し、2社から内定をもらい、そのうち1社に入社しました。決め手は、新製品を基軸とした新規事業部の立ち上げというポイントでした。
その会社は、まさに希望どおりの給与体系でした。賞与よりも基本給が高く、しかも前職の年収水準をほぼそのまま基本給ベースで受け取れる。高い年収を安定して得るという条件が、ここで叶いそうでした。
もうひとつ惹かれたのが、配属先です。新製品を軸に立ち上がったばかりの新規事業部でした。面接では、現在の製品のアップグレード版が登場すると説明を受けました。
安定した給与で、新しい製品を市場に広げる仕事ができる。正直、かなり心が躍りました。私の経験が活かせる分野でもあり、給与の安定と仕事の新しさが両方手に入ると思って、入社を決めたのです。
給与面の変化は期待どおりでした。基本給は300万円ほど上がり、賞与の割合は大きく下がりました。総額としては前職とほぼ同じでしたが、毎月の手取りが安定する安心感は、なにより家庭の安定につながりました。
住宅や教育費の計画が立てられる。転職の第一目的だった年収の安定は、間違いなく達成できました。ここまでなら、純粋な成功談です。

入社初日、新製品が消えた
誤算は入社日に起きました。事業部の前提だった新製品の発売中止が確定していたのです。どうにも採算が合わないとのことで、その事実を着任してすぐに聞かされました。
新製品のために作られた事業部なのに、売れるものは既存の旧製品だけ。新しい製品を広げるつもりで入った身には、大きな落胆でした。仕事内容そのものは前職の経験が活きるものでしたが、入社の決め手が目の前から消えるのは、想像以上に堪えました。
ただ、いま振り返ると、これは会社だけの問題ではありません。私は面接で、新製品がどの段階にあるのかをしっかり確認していませんでした。
製品自体は海外で先行発売していました。それでも、日本では承認済みなのか、発売日は確定しているのか、といった確認が曖昧なまま入社を決めてしまったのです。新製品がありますという言葉を、そのまま確定事項として受け取っていたことが、私の落ち度でした。
医療業界では、発売までに何が起きるか本当にわかりません。その視点が、当時の私には抜け落ちていました。
それでも、この転職は後悔していない
総合すると、高い年収での安定という第一目的は完全に達成できました。一方で、仕事内容への期待は入社後に裏切られました。それでも、前職の読めない年収に戻りたいとは思いません。だから、この転職を後悔してはいないのです。
これから転職する人に伝えたいことが2つあります。
1つは、入社前の面談で、何が確定していて何が計画段階なのかを必ず聞くことです。新規事業や新製品を売りにする求人ほど、それがどのフェーズにあるかで入社後の景色はまったく変わります。加えて、新製品の発売が中止や延期になっても、既存製品で十分な営業活動ができるかどうかまで、入念に調べておくことをおすすめします。
もう1つは、転職の軸を1つに絞っておくことです。私の場合は年収の安定でした。仕事内容に誤算があっても転職自体を後悔せずにいられるのは、一番大事にしていた軸が守られたからです。軸が曖昧なまま良さそうな話に乗ると、誤算が起きたときに大きく後悔します。
転職では、入社前に想定していなかったことが必ず起こります。だからこそ、確認できることは全部確認して、譲れない軸を1つ決めて活動する。それを強くおすすめします。
この体験談からわかること
2023年に転職した35歳男性の記録です。医薬品・医療機器・医療系サービスの業界で営業を続け、転職後も同じ業界・同じ職種で働いています。年収は前後どちらも800〜1000万円の帯にとどまり、雇用形態も正社員のまま変わっていません。
前職の勤続年数は5〜10年。医療転職.comを通して活動し、期間は1〜3か月、応募は4〜6社という動き方でした。総合満足度は4で、満足と受けとれる評価がついています。
年収の総額は大きく動いていないのに、なぜ満足につながったのか。そこを読み解ける事例だと感じます。
基本給の高さを選んだのに、決め手だった新製品が初日に消えた
この体験記でいちばん印象に残るのは、入社初日の出来事です。事業部の前提だった新製品の発売中止が、着任してすぐに伝えられたと書かれています。新しい製品を市場に広げる仕事を楽しみにしていた本人にとって、これはかなり重い誤算だったようです。
売れるものは既存の旧製品だけになり、入社の最大の理由が目の前から消えました。それでも仕事を続けられたのは、もともと大事にしていた軸が年収の安定だったからのようです。
前職は年収の半分が賞与という形で、売上によって収入が大きく上下していたそうです。転職後は基本給の割合が高くなり、毎月の手取りが読めるようになった。仕事内容の誤算を抱えながらも、一番の目的は守れたという納得が、満足度4を支えているのかもしれません。
この転職経路・サービスの使い方
この方は医療転職.comを通して求人と出会い、1〜3か月という短めの期間で決着させています。応募は4〜6社にしぼり、そのうち複数から内定を得たうえで1社を選んだと書かれています。数を打ちすぎず、条件で見きわめて動いたテンポが読みとれます。
会社を選んだ決め手は、基本給の高い給与体系と、新製品を軸にした新規事業部という点でした。医療という専門分野に強いサービスを通したことで、これまでの経験が活きる求人にたどり着けたのかもしれません。
ただし、面接での確認には反省も残っています。新製品が日本で承認済みなのか、発売日は決まっているのか。そこを詰めきれないまま入社を決めてしまったからです。サービスや面接で得た説明を、確定した事実として受けとってよいのか。そこを自分で問い直す大切さを教えてくれる事例だと考えられます。
まとめ
年収の総額はほぼ横ばい、業界も職種も同じ。それでも満足度4がついたのは、読めなかった収入が安定したという納得があるからのようです。仕事内容の誤算を抱えつつも、一番の軸を守れた転職だったと感じます。
