| 性別 | 女性 |
|---|---|
| 転職時の年齢 | 25歳 |
| 最終学歴 | 大学卒業 |
| 転職前の勤続年数 | 1〜3年 |
| 転職経路 | 転職サイト・スカウト |
| 利用した転職サービス | エンゲージ |
| 応募社数 | 11社以上 |
| 転職活動の期間 | 1〜3か月 |
| 転職した年 | 2020年 |
| 総合満足度 | ★★★★★ 3(普通) |
| 転職前 | 転職後 | |
|---|---|---|
| 業種 | 転職前医薬品・医療機器・医療系サービス | 転職後IT・通信 |
| 職種 | 転職前医療・看護・福祉・介護 | 転職後ITエンジニア・Web・ゲーム |
| 年収 | 転職前400〜500万円 | 転職後300〜400万円 |
| 雇用形態 | 転職前正社員 | 転職後正社員 |
※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです
臨床工学技士を辞めた転職理由
私が転職を考えたきっかけは、結婚でした。転職前は、病院で臨床工学技士として3年間働いていました。医療の仕事なのでやりがいを感じる場面もありましたが、夜勤や呼び出しがあり、夜勤明けの翌日に通常勤務が入ることもありました。
結婚後の生活を考えたときに、「子どもができた後もこの勤務を続けられるのかな」と具体的に考えるようになりました。それが、転職を考えるきっかけの一つになりました。
さらに、夫が転勤族だったことも大きな理由です。夫の仕事は、最短で3年ごとに転勤の可能性がある仕事でした。臨床工学技士といっても、病院によって担当する分野や業務内容はかなり異なります。
もし夫の転勤に合わせて3年ごとに仕事を変えることになった場合、そのたびに新しい分野を覚え、環境に適応していくのは大変だと感じました。結婚をきっかけに、自分の将来の働き方について考えるようになりました。そして「場所が変わっても続けやすく、将来的にも活かせるスキルを身につけたい」と思い、転職を決意しました。
在宅で働けるIT業界に絞った理由
転職活動では、IT業界のみに応募していました。将来的に夫の転勤があった場合でも、勤務地に左右されず働き続けられるよう、在宅でできる仕事をしたいと考えていたからです。
そのため、場所にとらわれず働ける可能性のあるIT業界で技術を習得したいと思い、業界を絞って転職活動を行いました。当時の私は25歳。未経験からの挑戦でした。
エンゲージで挑んだ未経験の転職活動
転職活動を始めたのは2020年7月です。利用したのはエンゲージなどの求人サイトでした。転職先が決まるまでの期間は約2か月で、その間に約30社に応募しました。
面接まで進んだのは5社程度で、書類選考の段階でかなり落ちました。当時は未経験からの転職だったため、決して簡単ではありませんでした。
特に印象に残っているのは、真夏にスーツを着て面接に向かっていたことです。暑い中で慣れない転職活動をしていたので、それだけでもかなり大変でした。未経験というだけで書類選考で落ちることも多く、「やっぱり異業種への転職は難しいのかな」と落ち込んだことも何度もありました。
Javaを学び面接で伝えた強み
そこで、不安を少しでも減らすためにスクールに通いました。Javaの基礎文法やオブジェクト指向、簡単なWebアプリケーションの開発などを学びました。「未経験ですが、ここまで勉強しています」と面接で伝えられる状態を作ることで、少しずつ自信も持てるようになりました。
そんな中で印象に残っている面接の質問が、「あなたの魅力・強みは何ですか?」というものでした。臨床工学技士として働いていた自分にとって、IT業界でどんな強みがあるのかを言葉にするのは難しかったです。
ITの実務経験はありませんでした。ですが、臨床工学技士は一人で完結する仕事ではありません。医師や看護師などさまざまな職種と連携するため、相手によって必要な情報や伝え方を考えながらコミュニケーションを取る経験は積んできました。
当時はそれがIT業界で活かせるとはあまり考えていませんでした。しかし実際にSEになってからは、要件を確認したり、相手の意図をくみ取ったり、チーム内で認識を合わせたりする場面が多くありました。前職で身につけたコミュニケーション能力は、意外とシステムエンジニアの仕事でも活かせることが分かりました。
入社の決め手はIT企業の社長の熱意
転職活動中には、内定をもらったものの、その後に「コロナの影響で仕事がない」と言われた会社もありました。2020年はコロナ禍だったこともあり、通常の転職活動とは違った難しさもあったと思います。
最終的に選んだのは、IT系のソフトウェア開発会社です。職種はシステムエンジニアで、未経験でも応募できる会社でした。
この会社を選んだ一番の決め手は、社長でした。面接で感じた社長の勢いや明るさが、とても印象に残っています。コロナ禍で先行きが不透明な時期だったにもかかわらず前向きな雰囲気があり、「この人が経営している会社なら、簡単には潰れないのではないか」と感じました。
面接では社長自ら会社の今後について熱く話してくださいました。「未経験だからこそ固定観念がなく、3年あれば業務を回せるようになる」という話をしていただきました。他にも選考中の会社や内定をもらった会社はありましたが、最終的には会社の雰囲気と社長への印象が決め手となり、入社を決めました。

システムエンジニアに必要な力
転職後はシステムエンジニアとして、要件定義から設計、開発、テストまで幅広く経験しました。未経験からのスタートだったので、最初は分からないことばかりでした。
それでも仕事を続けていく中で、少しずつできることが増えていきました。「自分に技術が身についている」という実感を持てるようになりました。
転職して意外だったのは、システムエンジニアは技術力だけが重要なのではなく、コミュニケーションがかなり大切な仕事だったことです。要件を正しく理解したり、相手の意図を確認したり、チーム内で認識を合わせたりする場面が多く、技術だけできればいい仕事ではありませんでした。これは実際に働いてみて初めて分かったことです。
年収は下がっても後悔しない理由
待遇面では、年収は転職前の約400万円から約300万円になりました。年収だけを見ると100万円下がっているので、大きな変化です。ただ、それでも私は転職したことを後悔しませんでした。
なぜなら、残業時間が月80時間程度からほぼ0になり、夜勤や呼び出しもなくなったからです。休日も増え、仕事以外に使える時間もかなり増えました。
当時は「未経験で異業種に転職するのだから、年収が下がるのはある程度仕方ない」と考えていました。それよりも、身体的に無理のない働き方ができることや、これから新しい技術を身につけていける環境のほうが、自分にとっては価値があると感じていました。
実際、転職してみて良かったと思っています。もちろん、未経験だったので大変なこともたくさんありました。それでも、毎日の仕事の中で新しいことを覚えられることや、少しずつ技術が身についていく感覚がありました。
ShopifyやQAへ広がるキャリア
このときの転職経験は、その後のキャリアにもつながっています。現在は、システムエンジニアとして身につけたITの知識や経験を活かして、Shopifyに関わる仕事や、業務委託でQA・テストの仕事にも挑戦しています。
臨床工学技士として働いていた頃には、まさか自分がITの仕事をして、さらにそこからShopifyやQAの仕事までやるようになるとは思っていませんでした。もし2020年に「未経験だから無理」と諦めていたら、今の自分はありません。
臨床工学技士からシステムエンジニアへ転職したことでITという新しい土台ができました。その経験があったからこそ、現在の仕事にもつながっています。
未経験から転職を考える人へ
これから転職を考えている人に伝えたいのは、「やってみないと分からない世界がある」ということです。未経験だから無理だと思ってしまうこともあると思います。
私自身、約30社に応募して、面接まで進んだのは5社程度でした。決して最初から順調だったわけではありません。それでも、実際に一歩踏み出してみたことで、自分が知らなかった仕事に出会うことができました。
未経験でもシステムエンジニアになることはできますし、なってから粘り強く勉強していけば、その先のキャリアも広げていけます。転職は、今の環境から逃げるためだけのものではなく、自分の可能性を広げるきっかけにもなると思います。
もし今の働き方に少しでも違和感があったり、別の仕事に興味があったりするなら、小さな一歩から始めてみるのがおすすめです。気になる仕事について調べる、必要なスキルを勉強してみる。そんなところからで十分だと思います。


年収が下がっても働き方を優先した未経験IT転職
これは、臨床工学技士として働いていた25歳の女性が、未経験からIT業界へ移った体験談です。転職で年収は下がりました。それでも夜勤や呼び出しから解放され、働き方は大きく改善したため、ご本人は後悔はしていません。
収入と働きやすさのどちらを取るかで迷っていて、今の仕事を続けるか立ち止まって考えたい人の参考になります。良い面と悩ましい面の両方があった転職を、ご本人がどう受け止めたかまで見えてきます。
臨床工学技士の連携経験をIT応募で武器にする
面接で「あなたの強みは何か」と問われて、答えに詰まった場面がありました。専門職から異業種へ移る人ほど、自分の経験が新しい仕事で強みになると本人が気づきにくいものです。
臨床工学技士は、医療機器を扱いながら医師や看護師と情報を共有する、多職種と連携する仕事です。相手に合わせて伝え方を変える力は、業界が変わっても失われません。IT未経験の応募では、この伝え方を工夫する力と、学ぶ意欲の両方が評価されます。
準備としておすすめなのが、職務経歴書を作るときや面接の前に、前職で他職種と連携した場面を具体的に書き出しておくことです。誰と、何のために、どう調整したかまで書くと、強い材料になります。抽象的に「コミュニケーションが得意」とだけ書いても、採用側には伝わりません。
未経験でIT業界を選ぶと広がる職種の選択肢
ご本人はシステムエンジニアを起点に、その後Shopifyに関わる仕事や、業務委託でのQA・テストへと仕事を広げています。ここで出てくるQAとは、Quality Assurance(品質保証)のことです。できあがったものを最後に点検するだけを指すのではありません。
QAは、テストの計画や実行、不具合の報告を通じて、ソフトウェアが求められた品質を満たしているかを確かめる仕事です。IT業界には開発以外にもさまざまな職種があり、未経験で入っても、経験を積むうちに別の職種へ移る道が開けます。この体験談のように、最初の一歩がその後のキャリアの入り口になることも多いです。
未経験可の求人では、入社後に任される仕事が会社や配属先によって変わることがあります。研修の中身や、どの職種でスタートし、その後どんな仕事に関われるのかを、選考の段階で具体的に確認しておくと安心です。「未経験歓迎」という言葉だけで判断せず、育成の仕組みと任される仕事の範囲まで見極めるとよいでしょう。
まとめ
臨床工学技士として3年働いた後、未経験からシステムエンジニアへ転職した25歳女性の体験談です。約30社に応募し、書類選考ではかなり落ちたといいます。それでも一歩を踏み出したことでITスキルという土台ができ、その後はQAやShopifyの仕事へと挑戦を広げています。未経験からの転職が、その先のキャリアにつながった一例です。
