MENU

設備保全の転職で失敗。発電所で「転勤なし」が話と違った34歳男性

設備保全の転職で失敗。発電所で「転勤なし」が話と違った34歳男性
体験者プロフィール
性別男性
転職時の年齢34歳
最終学歴高校卒業
転職前の勤続年数5〜10年
転職経路転職サイト・スカウト
利用した転職サービスインディード
応募社数1社
転職活動の期間1〜3か月
転職した年2026年
総合満足度 1(とても不満)
転職前 転職後
業種 転職前建築・プラント・不動産 転職後建築・プラント・不動産
職種 転職前技能工・製造・配送・農林水産 転職後機械・電気・素材・化学・食品などの技術職
年収 転職前400〜500万円 転職後400〜500万円
雇用形態 転職前正社員 転職後正社員

※本記事は個人の感想・実体験に基づくものです

目次

製紙工場の設備保全という仕事とやりがい

私は34歳、妻と子ども3人の5人家族です。家族を支える立場として、収入と働きやすさの両方を大切にしたいと考えています。

前職は某製紙工場で約10年間、設備保全の仕事に従事していました。主な業務は設備の点検や修理、故障対応などで、ものづくりを支える重要な仕事でした。

設備が正常に稼働した時の達成感もあり、仕事内容自体にはやりがいを感じていました。

昼夜を問わない呼び出し対応が、転職を決めた理由

しかし、長年働く中で一番の悩みとなったのが、呼び出し対応でした。休日は土日だけでしたが、仕事が終わった夜でも、休日でも、昼夜を問わず設備トラブルがあれば呼び出されます。

家族で出掛けていても電話が鳴れば現場へ向かわなければならず、夜中に呼ばれることも珍しくありませんでした。

もちろん全員で交代しながら対応していましたが、人員が少ないため、自分が断れば誰か別のメンバーが対応することになります。その「自分だけ断るわけにはいかない」という責任感が大きなプレッシャーでした。

常に電話が鳴るかもしれないという緊張感の中で生活する毎日は、想像以上に精神的な負担が大きいものでした。家族との時間も心から楽しめなくなっていました。

「このまま10年、20年続けられるだろうか。」

そう考えるようになり、キャリアアップも兼ねて転職を決意しました。

インディードのスカウトで、発電所から届いた内定

転職活動ではインディード(Indeed)に履歴書を登録していたところ、某発電所からオファーをいただきました。自分から応募したわけではなく、企業側から声を掛けてもらえたこともあり、とても嬉しかったことを覚えています。

面接では設備保全の経験を評価していただき、手応えも十分に感じました。面接官からも前向きな言葉をいただき、ほぼ即決に近い形で内定をいただくことができました。

内定案内書(給与シミュレーション)

決め手は転勤なし。確認して入社を決意

転職を決める際、私が特に確認したのが転勤の有無です。小さな子どもが3人いるため、家族への影響を考えると転勤は避けたいという思いがありました。

面接では「転勤はありません」と説明を受けたため、安心して入社を決意しました。

前職では約3か月かけてしっかり引き継ぎを行い、お世話になった職場を円満退職しました。新しい環境で頑張ろうという気持ちは非常に強く、期待を胸に入社日を迎えました。

発電所の雇用条件通知書

入社初日から広がっていった、放置されての不安

しかし、その期待は入社初日から少しずつ不安へと変わっていきます。入社して最初の1週間は、ほとんど仕事の指示がありませんでした。

デスクで待機する時間が長く、「何かやることはありませんか」とこちらから声を掛けても、「ちょっと待って」と言われるだけで、ほとんど放置状態でした。

私は何もしない時間が苦手な性格です。自分から積極的に動きたいタイプなので、毎日ただ座っている時間は非常につらく感じました。

入社後に感じた、仕事内容の大きなギャップ

2週間目になるとようやく仕事の指示が出始めましたが、内容は草刈りや除草剤散布などが中心でした。もちろん施設管理に必要な仕事であることは理解しています。

しかし、設備保全として修理やメンテナンスに携わる仕事をイメージしていたため、正直なところ大きなギャップを感じました。

3週間目からは他の社員と一緒に設備点検へ行くようになりました。そこでさらに驚いたのは、自分たちで修理する機会がほとんどないことでした。

前職では設備が故障すれば原因を探し、自分たちで修理することが日常でした。しかし新しい職場では、電気設備の点検業務が中心で、修理が必要な場合は外部業者へ依頼するケースが多く、自分の経験や技術を十分に生かせる環境ではありませんでした。

話が違う。所長との面談で崩れた転勤なしの約束

そして決定的だったのが、所長との面談です。その場で「将来的には転勤も視野に入れてほしい」と言われました。

私はすぐに、「転勤がないと伺っていたので、それが入社を決めた大きな理由でした」と伝えました。しかし返ってきた言葉は、「最終的に決めるのは俺だから。」というものでした。

その瞬間、「話が違う」と感じました。仕事内容だけではなく、転勤についても入社前の説明との違いがあり、会社への信頼が大きく揺らいでしまいました。

求人や面接だけではわからない。転職前に確かめること

現在は転職活動を再開しながら、日々与えられた仕事をこなしています。今回の経験を通して強く感じたのは、求人票や面接だけでは分からないことが必ずあるということです。

仕事内容、教育体制、職場の雰囲気、そして会社の方針などは、実際に入社して初めて見えてくる部分も少なくありません。もちろん、すべての転職が失敗するわけではありません。

しかし、年収が上がる、休日が増えるといった条件だけで判断するのではなく、自分が何を大切にしたいのかを明確にし、納得できるまで確認することの大切さを痛感しました。

今回の経験は決して無駄ではありません。この経験を次の転職に生かし、自分自身だけでなく、妻と3人の子どもたちが笑顔で暮らせる環境を見つけたいと思っています。

転職は人生を大きく左右する決断です。だからこそ、条件だけでなく、自分が長く安心して働ける環境かどうかを見極めることが何より重要だと、身をもって学びました。

編集部より

転勤なしのはずが揺らいだ、34歳設備保全職の転職

この記事は、製紙工場で設備保全を続けてきた34歳男性が、発電所へ移った転職の体験談です。年収も雇用形態も変わらないまま、仕事内容と勤務地の前提が入社後に崩れていきました。

総合満足度は最低評価の1でした。面接での約束と、実際の書面のあいだにズレがあったからです。これから転職する人が事前に何を確かめておけばよいのか。同じ後悔をしないためのヒントが見えてきます。

面接の「転勤なし」を、書面でどう確かめるか

ご本人が入社を決めた大きな理由は、面接で転勤なしと言われたことでした。ところが入社後の所長との面談で、転勤も考えてほしいと言われます。面接の話と書面の中身がずれていると、こうしたことが起きます。

2024年4月から、労働条件を示すルールが変わりました。会社は入社直後の勤務地や仕事に加えて、それが将来どこまで変わり得るかも書面に書かなければいけなくなりました。つまり転勤があるかどうかは、労働条件通知書を見ればわかります。

だから、面接で聞いた話だけで決めないほうが安全です。内定が出たら、労働条件通知書を必ずもらってください。就業場所の欄を見て、勤務地が決まっているのか、それとも会社の指示でどこへでも動くのかを確かめましょう。面接で聞いた内容と書面が合っているか。ここを見ておくだけで、入社後の食い違いはかなり減らせます。

会社はルールを守っていた。それでもズレは起きる

ここで大事な点があります。今回の会社は、ルール違反をしたわけではありません。ご本人の雇用条件通知書には、就業場所が会社の指定する場所、業務内容が会社の指定する業務と、変更の範囲がきちんと書かれていました。

ただ、その中身が問題でした。会社の指定する場所という書き方は、勤務地を決めていません。会社が指示すればどこへでも動く、という意味です。転勤ありの書き方の典型で、勤務地が固定される書き方とは逆の内容でした。業務も同じで、設備保全に限らず草刈りなども含めて会社が決める形になっていました。

面接では転勤なしと言われた。でも書面には転勤の余地が残っていた。所長が最終的に決めるのは自分だと言えたのも、書面がこうなっていたからです。口で聞いた話より、署名した書面のほうが強く扱われます。この書き方のままだと、転勤なしの約束を後から主張するのは難しいのが実情です。

では、これから転職する人はどうすればよいのでしょうか。まず面接で転勤の話が出たら、その日のうちにメールで確認を送り、やり取りを文字で残しましょう。次に労働条件通知書の変更の範囲の欄を読みます。会社の指定する場所とだけ書いてあれば、それは転勤ありのサインです。転勤を避けたい人は、署名の前に人事へ質問してください。勤務地を限定した書き方に直してもらえるか、交渉する余地もあります。

まとめ

面接での転勤なしという言葉だけでは、約束として弱いです。会社がルールを守っていても、書面の中身が転勤ありなら話は変わります。労働条件通知書の変更の範囲を必ず読み、聞いた話と合っているかを確かめてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次